『起業の原理原則』

「失敗から学べ」

起業希望者が、色んなノウハウ本や起業スクールで学ぼうとした時、こう言われることがあります。

「起業スクールなんかに行かず、さっさと起業しろ!そして、失敗から学べ!」
実際、私自身もどこで学ぶこともなく、勢いだけでかき氷の移動販売で起業しました。

当時、26歳。

結果は、見事なまでの失敗。

 

ひと夏で儲けて資金を作り、その資金で次のビジネスをやる。

そう信じていました。

しかし、実際は全く売れない日々、あっという間に貯金は底をつき、消費者金融でお金を借りていました。

 

さっさと起業しろ!

正論です。

確かに、実際の体験に勝る学びはありません。

 

でも、20年前の自分に「今すぐ起業しろ!」とは言えない。

僕からのアドバイスはこうです。

「起業の原理原則を学べ、それから起業しても遅くないよ」

起業とは「ゼロからイチ」を生み出すこと。

起業で成功するには、絶対に知るべき原理原則があります。
それを知らないで起業するのは、丸腰で戦場へ向かうような行為です。
傷だらけになりながら生き延びていくか、死ぬか。

 

残念なお知らせがあります。

これまであなたが、職人として磨いてきたスキルや会社員として磨いてきたスキルと起業家に必要なスキルは「全くの別物」です。

 

しかし、今まで培ってきたスキルで上手くいくと、誰もが考え起業します。

 

美容師は、ヘアデザインのスキルで戦おうとする。
料理人は、おいしい料理、独創的な料理を作るスキルで戦おうとする。
優秀な営業マンは、お客様を説得するスキルで戦おうとする。

しかし、残念ながらほとんどの人がこのスキルでは戦えないことに気づきます。

起業家は「起業家スキル」を学ばないといけない。

戦場に出て、傷だらけになりながらそれを身に付けるか。(しかし、多くの人は死にます)
それとも、戦場に出る前に身に付けるか。

起業スキルを学んだからといって、上手くいく保証は無いです。
スキルを学んで、戦場へ出てもやっぱり傷だらけになるでしょう。
しかし、致死率は格段に下がる。

学ばずに出た中で傷だらけになりながらも生き延びるのは、本当に強く優秀な人です。

世の中、強い人間ばかりではない。
行動力がある人間ばかりではない。

「いつだって学び始められる」

今すぐ起業しろ!
ではなく、商売をするうえで絶対に知っておくべき原理原則を学べ。
そして起業しろ。

それが、20年前の自分へ送るメッセージです。

焦らず行きましょう。

自分の中の不安と自信のバランスが取れるまで、あなたの歩幅で大丈夫。
逆境に立たされてもやり遂げるんだ!という自分の中にある情熱の源泉を見つけてください。

それから起業しても遅くないですよ。

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